エコーとナルキッソス#4

復習と因果応報の神ネメシスに
“決して報われない恋をする”
という呪いをかけらたナルキッソスは
恋をしました。

彼が恋した相手は「水面に映る美少年」。
つまり自分だったのです。

ナルキッソスは恋をしてからというもの
池のほとりでずっと水面を眺める毎日です。
彼はそれが自分だと気付いていませんでした。
触れようとすれば水面が揺れてその姿は消えてしまいます。
話しかけても返事はありません。
だけど、愛おしい目でこちらをみつめる「水面の美少年」。
手をさしのべると、そちらからも手をのばして来る。
微笑めば、微笑みが返って来る。
涙すれば、愛しい美少年も泣いている。
うなずきにも、うなずきで応えてくれる。
同じ想いのはずなのに…

やがてナルキッソスは衰弱し
この切ない片思いに耐えられず
自ら命を絶ってしまいます。
そして水辺に咲く美しい水仙の花に生まれ変わりました。

哀れな森の妖精エコーが
英語のecho(エコー):こだまの語源になっているのは
言うまでもありません。
また、ナルキッソスの英語名narcissus(ナルシス)は
自己愛を意味するナルシズムやナルシストの語源になっています。
しかも水仙を英語でnarcissus(ナルシス)。
水辺で水面をのぞき込むように咲きます。
花言葉は自己愛です。

このあまりに哀しい物語に何を感じますか?

「口にする言葉の大切さ」
「会話の大切さ」を
学ぶべきではないでしょうか。

大脳生理学によると・・・
私たちの脳は新しい脳と古い脳の2つに分けることができます。
新しい脳(大脳新皮質)は
倫理的な思考や創造性。
喜怒哀楽など人間的な感情をつかさどり
人間だけが発達しています。
古い脳は自律神経系。
呼吸や消化など、感情に関係なく
生命維持機能をつかさどります。

“人間的な感情”と“機械のようなシステム”

そしてこの2つの脳はしっかり連動します。
例えば・・・

by 1996utc | 2008-12-01 16:19 | エコーとナルキッソス  

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